AWS CloudOpsに4回目で合格するまでにやったこと

AWS SAAを持っていれば、運用寄りのCloudOpsもなんとかなる。そう思って受けたら、3回落ちました。627点、697点、706点。合格ラインは720点です。回ごとに勉強のしかたをどう変えたのか、そのときに何を思っていたのかを、AIとのやりとりの記録から振り返ります。

目次
  1. CloudOpsはどんな試験か
  2. 結果だけ先に
  3. 1回目:問題集を、1周もできずに受けた(627点)
  4. 教材は CloudTech だけ
  5. 1問に15分かかる
  6. 「国語の問題みたい」
  7. 結果
  8. 2回目:問題集を毎日解いた(697点)
  9. 3回目:ハンズオンで、手を動かした(706点)
  10. 問題集から、ハンズオンへ
  11. 30分の動画に、1時間半
  12. 苦手な分野に絞る
  13. 結果
  14. 4回目:AWS公式の問題を解いた(合格)
  15. 「嫌いになりたくない」
  16. CloudTech は7〜8割取れるのに
  17. 振り返って、今ならこう勉強する
  18. おわりに

AWSの資格を3つ持っています。Cloud Practitioner(CLF)、Solutions Architect – Associate(SAA)、そしてCloudOps Engineer – Associateです。

このうちCloudOpsは、4回目でやっと合格しました。3回落ちています。

勉強中は、分からない問題が出るたびにChatGPTやClaudeに質問していました。そのやりとりがほぼ全部残っていたので、読み返しながら、回ごとに何を変えたのかをまとめてみます。

これからCloudOpsを受ける人、とくに「SAAを持っているから大丈夫だろう」と思っている人の参考になればうれしいです。少し前の私が、まさにそうでした。

CloudOpsはどんな試験か

CloudOps Engineer – Associateは、AWSの運用を担当する人向けの資格です。少し前まではSysOps Administrator – Associateという名前でした。試験コードはSOA-C03です。

項目 内容
問題数 65問
試験時間 130分
合格ライン 1000点中720点
出題の中心 監視とログ、障害への備え、デプロイと自動化、セキュリティ、ネットワーク

SAAが「どう設計するか」を問う試験だとすると、CloudOpsは「動かしたあと、どう見守って、どう直すか」を問う試験です。

私がCloudOpsを選んだのは、所属がDevOpsに関わる部署で、運用の知識がそのまま仕事の理解につながりそうだったからです。

結果だけ先に

CloudOpsの受験ごとの点数合格ラインは1000点中720点。1回目は627点、2回目は697点、3回目は706点で不合格。3回目は合格ラインまであと14点だった。4回目で合格した。600合格ライン 720627697706合格1回目2回目3回目4回目
受験ごとの点数(1000点満点。縦軸は600点から。4回目の点数は書いていません)
回 点数 その回までにやったこと
1回目 627 問題集を分野別に解く(1周も終わらず)
2回目 697 問題集を毎日解く
3回目 706 ハンズオンで手を動かす+苦手分野に絞る
4回目 合格 AWS公式の問題を解く

点数は上がっています。ただ、2回目から3回目は9点しか伸びていません。合格ラインまであと20点前後のところで止まっていました。この「あと少し」がいちばん苦しかったです。

1回目:問題集を、1周もできずに受けた(627点)

教材は CloudTech だけ

教材は、AWSを学べるサービスCloudTech(クラウドテック)にしました。勉強を始める前に永久会員になっています。

始めたのは2026年1月24日。試験はその2週間後に予約していました。

最初の日は、いきなり模擬試験を解こうとしていました。でも、分野ごとに問題が分かれていることに気づいて、分野別の問題から順に解くことにしました。

1問に15分かかる

解きはじめて、すぐに困りました。

初めて見る問題だと、1問に15分くらいかかるのです。本番は65問を130分なので、1問2分です。まるで足りません。

しかも半分以上を間違える。解説を全部読む元気もない。当時、AIにはこう送っています。

この調子でいいのでしょうか・・・半分以上間違っているし疲れていて解説を全部見ることができていないです。とりあえず進め!って感じです・・・

「国語の問題みたい」

それでも続けていると、少しずつ見えてきたことがあります。

1つ目は、その問題が何を確かめたいのかを考えると、頭に入りやすくなることです。「このサービスにこういう機能があるのを知っているか」を聞いている問題なのか、「仕組み全体が分かっているか」を聞いている問題なのか。それが分かると、解説の読み方が変わりました。

2つ目は、問題文が国語の問題みたいに見えてきたことです。ちょっとした単語で、選択肢が絞れます。たとえば「運用の手間を最小限に」と書いてあれば、人が手で作業する選択肢は、だいたい外れます。

注意

「手作業の選択肢は外れ」は、私が問題を解きながら見つけた傾向で、いつも正しいわけではありません。AWSの試験は、マネージドサービスや自動化を使う答えを選ばせる問題が多い、というくらいに受け取ってください。

結果

分野別の問題が1周も終わらないまま、本番を迎えました。

結果は627点で不合格。結果のレポートでは、すべての分野が「要改善」でした。

正直、合格できるとはあまり思っていませんでした。それでも落ちてみると悔しくて、一度落ちたことで、むしろやる気が戻ってきました。

2回目:問題集を毎日解いた(697点)

当時、AWSに再受験無料のキャンペーンがあって、3月末までに受ければ2回目はタダでした。それに間に合うように、3月21日に受けることにしました。

やり方は1回目の延長です。CloudTechの問題を分野別に、毎日解く。

ここで、SAAとCloudOpsの違いがやっと見えてきました。当時、AIに送ったメモです。下の表も、試験の公式な説明ではなく、私が勉強しながら感じた違いです。

SAAだとサービスの名前と役割だけわかっていればギリギリ合格できるかどうかって思いました。SysOpsは・・・具体的な課題が問題文に書かれるもののサービスの名前と役割と使われ方がわかっていないと厳しいって感じですかね?

SAA CloudOps
問われること どのサービスを選ぶか どう設定して、どう直すか
必要な知識 サービスの名前と役割 名前と役割に加えて、使われ方と壊れ方
問題の例 高可用にしたい。どのサービスを使う? アラームが鳴ったのに、台数が増えない。原因は?

SAAは、正直、問題集を解き込んで通りました。Cloud Practitionerについては、SAAを取ってみて「いらなかったかも」と思ったくらいです。

その感覚のまま、CloudOpsも問題集でなんとかなると思っていました。名前と役割を覚えるやり方では、CloudOpsは届かない。2回目の勉強で、そこにやっと気づきました。

結果は697点で不合格。あと23点です。

補足

AWSの試験に落ちると、次に受けられるのは14日後からです。すぐに受け直すことはできません。

3回目:ハンズオンで、手を動かした(706点)

問題集から、ハンズオンへ

2回目に落ちたあと、苦手な分野のハンズオン(実際にAWSを操作しながら学ぶ講座)を受けることにしました。CloudTechにはハンズオンの動画もあります。

最初にやったのは、VPC(AWSの中に作る自分専用のネットワーク)を作って、EC2(仮想サーバー)にログインするハンズオンです。

ネットワークは、ずっと苦手でした。そこで、AIと話しながら、自分なりのたとえを作っていきました。

  • VPC:土地を買う
  • サブネット:土地の中で、区画を決める(家、駐車場、庭)
  • EC2:家を建てる
  • ルートテーブル:出入り口のルール(庭に行くならこっち、外に行くならこっち)
  • Elastic IPアドレス:役所に、土地の住所を登録する(住所を固定する)

問題集では文字でしか見ていなかったものが、自分で作ってみると、つながって見えました。

ポイント

AWSを触ったあとは、作ったものを消すところまでがハンズオンです。私は片付けで、VPCが削除できない、インターネットゲートウェイが外せない、どのElastic IPアドレス(固定のIPアドレス)を解放すればいいか分からない、と焦りました。消す順番があるので、ハンズオンの手順どおりに片付けるのがおすすめです。

30分の動画に、1時間半

ハンズオンは楽しかったです。ただ、とにかく時間がかかります。

30分の動画に1時間30分。15分の動画に2時間かかった日もありました。動画を止めて、同じ操作をして、分からないところをAIに聞く。その繰り返しだからです。

それでも、以前より解説がすんなり入ってくる感覚がありました。1回目、2回目と、分からないなりに問題集を解いてきたからだと思います。EC2を起動するときのユーザーデータ(起動時に実行するスクリプト)の話は、LinuC Level 1の勉強で触れたシェルの知識のおかげで、何をしているのかがイメージできました。

このときの計画は、こうです。

  • ハンズオンを1日1つ
  • 問題を1日10問
  • 2週間後に受験

VPCを手で作ったハンズオンは、部署の勉強会でも発表しました。

苦手な分野に絞る

試験の直前は、問題を解くたびに、結果の画面をAIに送っていました。それを見ながら、どの分野に時間をかけるべきかを一緒に決めました。

結果

4月12日、3回目。試験中に、ある設定をどこで行うのか、一瞬分からなくなった問題がありました。途中で思い出して、選び直しています。危ないところでした。

それでも、自信を持って答えられた問題は、前より多かったです。

結果は706点で不合格。あと14点でした。

もう何がダメなのだろうか・・・疲れた疲れた疲れた・・・

その日のAIへのメッセージです。2〜3週間、頑張ったつもりでした。

4回目:AWS公式の問題を解いた(合格)

「嫌いになりたくない」

3回目に落ちた夜、AIにこう伝えています。

AWS CloudOpsの問題文は長くて10問はきついから5問にするよ 嫌いになりたくない

受験料は自分で払っているので、正直しんどいです。それでも、「できた!」という感覚だけは残したい。苦手なまま終わりたくない。「やったことがある、合格したことがある」という経験にしておきたい。そういう気持ちでした。

CloudTech は7〜8割取れるのに

3回落ちて、気になっていたことがあります。

CloudTechの問題は、7〜8割取れるようになっていたのです。それなのに、本番では合格ラインに届かない。

同じ問題集を何周もしていると、見たことのある問題は反射的に解けてしまいます。見覚えで解けているだけで、理解して解けているとは限りません。1回目のころから、うすうす気になっていたことでした。

そこで、AWS公式の問題を解くことにしました。AWS Skill Builder(AWS公式の学習サイト)に、CloudOps向けの公式の問題集や模擬試験があります。初めて見る問題で、本番に近い問題文を読む練習になります。

3回目から3週間ほどで受けた4回目で、合格しました。

振り返って、今ならこう勉強する

回ごとの記録を並べてみると、問題集を続けることで、627点から697点までは上がりました。ただ、そこから先は、ハンズオンを足しても9点しか伸びていません。最後の一押しになったのは、初めて見る問題で練習するように、やり方を変えたことでした。

今から受けるなら、こう進めると思います。

  1. 最初にAWS公式の問題を解いて、本番の問題文に慣れる。私はこれを最後にやりました。最初にやれば、問題集だけで足りるかどうかが早く分かったはずです
  2. 問題集は分野別に解いて、「何を確かめたい問題か」を考える。正解を覚えるより、問題の狙いを覚えるほうが応用がききます
  3. 苦手な分野は、ハンズオンで手を動かす。自分なりのたとえを作ると、忘れにくくなります
  4. 結果のレポートで、足りない分野を見て絞る。不合格でも、分野ごとの出来は分かります
  5. 量より、1問を深く。1日5問でも、1問ずつ掘り下げたほうが残りました

補足

これは、私1人が4回受けてみての振り返りです。SAAを持っていて、業務でAWSを本格的に運用した経験はない、という状態からの話として読んでください。

おわりに

4回受けたので、受験料もそれなりにかかりました。それでも、受けてよかったと思っています。

CloudOpsの勉強で、VPCやEC2、CloudWatchといった名前が、ただの暗記ではなくなりました。その知識があったから、このブログをAWSの上に自分で建ててみようと思えました。

3回落ちたことも含めて、今は「やったことがある」と言えます。同じように何度か落ちている人に、「あと少しの人は、やり方を変えると届くかもしれない」と伝われば幸いです。