ネットで調べるだけでは分からなかった。夫婦でハウスメーカーを巡って感じたこと ― 家づくり記録③
ネットの情報だけではハウスメーカーを決められず、夫婦で展示場を巡りました。セキスイハイム、住友林業、地元の会社、タマホーム。同じ建物を見ても、機能を見る私と、香りや質感を見る妻とでは、感じ方がまるで違いました。実際に足を運んで分かったことの記録です。
目次
- ハウスメーカーには大きく3つの選択肢があった
- 最初に訪れたのはセキスイハイム
- 妻は「木のぬくもり」を感じられなかった
- 住友林業にも行ってみた
- 地元のハウスメーカー・工務店にも行ってみた
- 建物に入る前から、妻はチェックしていた
- 地域に詳しいからこその話が聞けた
- 木の香りがすごかった
- タマホームにも行ってみた
- ここでも妻のチェックが入る
- QUOカード3万円分をもらえたのも嬉しかった
- 夫婦で見ていたところを並べてみると
- 実際に見学したあと、もう1度ネットで調べてみた
- 大手ハウスメーカーだから絶対安心、というわけではない
- 地元の工務店にも、違った不安がある
- 調べ尽くしても、絶対的な正解は見つからなかった
- 最後はフィーリングも大切
- 家づくりは、建てる前が一番楽しいのかもしれない
- まとめ|ネットの情報だけでは分からないことがたくさんあった
今回は、実際にハウスメーカーの展示場へ足を運んだときのお話です。
前回の記事では、家づくりを考え始めた私が、YouTubeやインターネットを使って、さまざまなハウスメーカーについて調べたことを書きました。
住宅性能、耐震性、価格、口コミ、実際に家を建てた方の体験談など、本当にいろいろな情報を調べました。しかし、調べれば調べるほど、どのメーカーにも良いところがあるように感じてしまうんですよね。
もともと優柔不断な私。結局、インターネットの情報だけでは決められませんでした。
そこで、妻と一緒に実際の建物を見に行くことにしました。
今回は、そんなハウスメーカー巡りで感じたことを、できるだけ当時の気持ちのまま書いてみようと思います。
ハウスメーカーには大きく3つの選択肢があった
まず、インターネットで調べていく中で、家を建てる会社には大きく3つの選択肢があることが分かりました。
- 全国展開している大手ハウスメーカー
- 地域に根ざしたハウスメーカー
- 地元の工務店
最初は、大手ハウスメーカーを中心に調べていました。
やっぱり全国的に名前が知られている会社は、なんとなく安心感があります。会社としての規模も大きいですし、住宅性能についてもさまざまな研究や開発が行われている印象がありました。
一方で、地域に特化したメーカーや工務店にも、それぞれ違った魅力がありそうです。ただ、ネットで調べているだけでは、その違いがなかなか実感できません。
それなら、実際に見てみよう。そんな気持ちで、いろいろな展示場を巡ることにしました。
最初に訪れたのはセキスイハイム
最初に足を運んだのは、セキスイハイムでした。
実は、ネットで調べていた段階から、私の中ではセキスイハイムが少し気になっていました。理由は、住宅性能や機能性を重視しているところです。
私はもともと数学の教員をしていて、現在はITエンジニアとして働いています。そんな経歴もあってか、物事を機能面から考えたり、理屈で納得したりするのが好きなんですよね。セキスイハイムの家づくりには、そんな私の考え方に合うものを感じていました。
特に気になっていたのが、全館空調です。家の中の温度を快適に保つ仕組みには、純粋に魅力を感じました。
実際に展示場へ行ってみても、その印象は変わりませんでした。私としては、特に不満を感じるところもなく、営業担当の方のお話を聞きながら、どんどん気に入っていきました。
営業担当の方は比較的若い方でしたが、一生懸命に説明してくださっている印象でした。個人的には、とても好印象だったことを覚えています。
ところが、妻の感想は少し違いました。
妻は「木のぬくもり」を感じられなかった
展示場を見学した妻は、こんなことを言っていました。
「なんだか人工的な香りがする」
「木の香りがあまり感じられない」
私としては、正直なところ、そこまで気にしていませんでした。住宅性能や設備の話を聞いて、いいなあと思っていたので、香りについてはほとんど意識していなかったんです。
さらに妻は、営業担当の方についても、少し営業色が強いように感じたと言っていました。
これについても、私にはあまり分かりませんでした。むしろ私は、一生懸命に説明してくれているなあと好意的に受け取っていたんですよね。
同じ展示場に行って、同じ建物を見て、同じ営業担当の方から説明を受けているのに、こんなにも感じ方が違うのか。このときは、そんなことを思いました。
私は機能や性能を中心に見ている。一方で妻は、香りや素材の質感、営業担当者の雰囲気など、私があまり意識していないところまで見ている。
この違いは、その後のハウスメーカー巡りでも何度も感じることになります。
住友林業にも行ってみた
セキスイハイムだけを見て決めるわけにはいきません。比較対象がないと、何が良くて何が違うのかも分からないからです。
そこで、次に住友林業にも足を運びました。
住友林業については、YouTubeなどで事前に情報を調べていました。木を生かした家づくりという印象があり、実際にどんな建物なのか興味がありました。
見学したのは平屋の建物です。
実際に入ってみると、セキスイハイムよりも木の香りを感じました。この点は、妻が求めていたものに近かったのかもしれません。
ただ、私個人としては、少し期待していたものと違いました。事前にYouTubeなどで見聞きしていた情報から、もっと大きな感動があるのかなと思っていたんです。
もちろん、建物が悪かったというわけではありません。ただ、価格帯も含めて考えたときに、私自身はその価格に見合う良さを十分に実感できませんでした。
「ほかにも、もっと自分たちに合うところがあるんじゃないかな」
そんな気持ちになったことを覚えています。
また、営業担当の方とのやり取りについても、セキスイハイムとは違った印象を受けました。大手メーカーらしい、慣れた対応というのでしょうか。
もちろん、担当者による違いもあると思いますし、どちらが良い悪いという話ではありません。ただ、同じ大手ハウスメーカーでも、営業担当者によって受ける印象はずいぶん違うんだなと感じました。
地元のハウスメーカー・工務店にも行ってみた
大手ハウスメーカーを見学したあとは、地域に根ざしたハウスメーカーや工務店にも足を運びました。全国的な知名度がある会社だけでなく、地元の会社も見てみたかったからです。
ここでも、妻の観察力に驚かされる出来事がありました。
建物に入る前から、妻はチェックしていた
ある会社へ見学に行ったときのことです。
駐車場に車を停めた段階で、妻が会社の建物を見ながら、気になることを言い始めました。
「家を建てる会社なのに、自分の会社の壁がボロボロなのはどうなんだろう」
建物の壁が傷んでいたり、汚れが目立っていたりすることが気になったようです。妻としては、それだけで少し不安になってしまった様子でした。
私はというと、そこまで気にしていませんでした。というより、そもそもそんなところを見ていなかったんです(笑)。
「本当にいろんなところを見ているなあ」
そう思ったことが、今でも印象に残っています。
もちろん、会社の建物が古いからといって、建てる家の品質が悪いとは限りません。ただ、家づくりをお願いする会社だからこそ、自社の建物の管理状態が気になるという妻の考え方も、分からなくはありませんでした。
地域に詳しいからこその話が聞けた
地元の会社を訪れて良かったと感じたのは、地域の土地事情についても話を聞けたことです。
当時の私たちは、土地探しから始める必要がありました。そのことを伝えると、
「今はこのあたりの土地があまり出ていないんですよね」
「この地域だったら、こちらのエリアも良いかもしれません」
といった具合に、地域の事情を踏まえながら説明してくれました。
家の性能や設備だけでなく、実際にどこに住むのかという話までできたのは、ありがたかったです。地域に根ざした会社ならではの良さを感じた場面でした。
木の香りがすごかった
そして、もう1つ印象に残っているのが、木を売りにしている会社の建物です。
中に入って驚きました。とにかく木がたくさん使われていたんです。
「これ、ログハウスなんじゃないか?」
と思うくらい、木に囲まれた空間でした。そして、木の香りがすごい。
ここでようやく、セキスイハイムを見学したときに妻が言っていたことを、少し理解できた気がしました。
なるほど。妻が求めていた「木のぬくもり」というのは、こういうことなのかもしれない。
それまでは、住宅性能や設備にばかり目が向いていた私ですが、実際に木の香りを感じる空間に入ってみると、確かに違うものがあると感じました。
こうした感覚は、ネットの写真や動画だけではなかなか伝わりません。実際に足を運んだからこそ分かったことでした。
タマホームにも行ってみた
続いて、タマホームの展示場にも足を運びました。
ここで最初に驚いたのは、価格です。当時説明を受けた内容では、土地込みでも月々6万〜7万円程度の支払いで家を建てられるという話でした。
もちろん、土地や建物の条件、住宅ローンの組み方によって変わるものだと思います。それでも、当時の私にはかなり衝撃的でした。
「えっ、アパートの家賃とあまり変わらない金額で一軒家に住めるの?」
そう思ったんです。
家を建てるというと、もっと大きな金額を毎月支払うイメージがありました。それが、今の家賃とそれほど変わらない支払いで実現できるかもしれない。これは純粋に感動しました。
ここでも妻のチェックが入る
一方、妻はまた違ったところを見ていました。
建物の中に入ると、人工的な香りが気になったようです。さらに、壁紙や壁の質感などについても、いろいろ感じるところがあったようでした。
価格が安いことには理由があるのではないか。そんなことを、実際の建物の細かな部分から感じ取っていたようです。
もちろん、壁紙や内装の質感だけで、住宅全体の品質を判断できるわけではありません。ただ、妻はそういったところまで見ながら、自分たちが住みたい家かどうかを考えていたんだと思います。
私はというと、やっぱり月々の支払いの安さに驚いていました(笑)。
本当に、夫婦で見ているところが違うんですよね。
QUOカード3万円分をもらえたのも嬉しかった
ちなみに、タマホームではもう1つ嬉しい出来事がありました。
展示場を見学した際、キャンペーンの特典として、QUOカードを3万円分いただいたんです。これは素直に嬉しかったですね。
家づくりの情報を集めるために見学へ行って、さらに特典までいただけるとは思っていませんでした。
もちろん、こうしたキャンペーンは時期によって内容が変わるでしょうし、今も同じ特典があるかどうかは分かりません。
ただ、これから住宅展示場へ行こうと考えている方は、事前にキャンペーン情報を調べてみても良いかもしれません。せっかく見学するなら、こうした特典があるタイミングを選ぶのも1つの方法だと思います。
補足
3万円分のQUOカードは、私たちが見学した当時に受け取った特典です。現在のキャンペーン内容を保証するものではありません。
夫婦で見ていたところを並べてみると
ここまでの見学を、私と妻が見ていたところで並べると、こうなります。
| 見学先 | 私が見ていたところ | 妻が見ていたところ |
|---|---|---|
| セキスイハイム | 全館空調などの住宅性能。営業担当の方は一生懸命で好印象 | 人工的な香りがして、木の香りがあまり感じられない。営業色が少し強い |
| 住友林業 | セキスイハイムより木の香りを感じた。ただ、価格に見合う良さは実感できなかった | ― |
| 地元の会社・工務店 | 地域の土地事情の話。木に囲まれた空間と、木の香り | 駐車場の段階で、会社の壁がボロボロなのが気になった |
| タマホーム | 月々6万〜7万円程度という支払いの安さ | 人工的な香り、壁紙や壁の質感 |
私は機能や価格を、妻は香りや質感を。同じ場所に行っても、見ているところがまるで違いました。
実際に見学したあと、もう1度ネットで調べてみた
いろいろなハウスメーカーを巡ったあと、私たちは再びインターネットで情報を調べるようになりました。ただ、以前とは少し調べ方が変わっていました。
それまでは、各メーカーの住宅性能や価格、口コミなどを漠然と調べていました。ところが、実際に建物を見て、営業担当の方と話をしたことで、気になるポイントが具体的になったんです。
「あのとき説明してもらった設備は、実際どうなんだろう?」
「あの会社の評判はどうなんだろう?」
「実際に建てた人は、どんなところに満足しているんだろう?」
見学で得た経験をもとに、以前よりも一歩踏み込んで調べられるようになりました。
大手ハウスメーカーだから絶対安心、というわけではない
もともと私は、大手ハウスメーカーに対して、かなり強い安心感を持っていました。
全国的に有名で、会社の規模も大きい。歴史も実績もある。だから、家を建てるなら大手の方が安心なんじゃないか。そんなふうに考えていたんです。
しかし、改めてネットで調べてみると、大手メーカーについても良い情報ばかりではありませんでした。実際に家を建てた方の不満や、施工に関するトラブルなど、気になる情報も目にするようになりました。
もちろん、ネット上の情報がすべて正しいとは限りません。不満を持った方の声が目立ちやすいこともあるでしょうし、1つの事例だけで会社全体を判断することもできません。
それでも、私の中にあった「大手だから絶対に安心」という考え方は、少し変わりました。
会社の規模が大きくても、実際に担当する人や現場によって違いがあるかもしれない。そう考えるようになったんです。
地元の工務店にも、違った不安がある
一方で、地元の工務店についても考えるようになりました。
地域のことをよく知っていて、親身に相談に乗ってくれる。木のぬくもりを感じられる建物も魅力的でした。
ただ、大手ハウスメーカーと比較すると、会社の規模や実績、歴史などはそれぞれ異なります。長く続いている会社もあれば、比較的新しい会社もあります。
今後のアフターサポートはどうなのか。何十年も住む家を任せる会社として、安心できるのか。そういったことも気になるようになりました。
結局、大手だから安心、地元だから不安という単純な話ではないんですよね。
どちらにも良いところがあって、気になるところもある。だからこそ、会社の名前や規模だけで判断するのではなく、自分たちで確認する必要があると感じました。
調べ尽くしても、絶対的な正解は見つからなかった
ここまで調べて、いろいろな会社を見学して、改めて思ったことがあります。
それは、どれだけ調べても、絶対的な正解はなかなか見つからないということです。
住宅性能が優れている会社もあれば、価格が魅力的な会社もあります。木の香りや素材の質感が素晴らしい会社もあります。営業担当の方が親身になってくれる会社もあります。
でも、すべての条件で自分たちの理想にぴったり合う会社を探そうとすると、なかなか決められません。
しかも、営業担当の方との相性もあります。同じ会社であっても、担当してくださる方によって印象は変わると思います。実際、私と妻でさえ、同じ担当者に対して違った印象を持つことがありました。
だからこそ、最終的には実際に足を運んで、自分たちの目で見て、話を聞いて判断することが大切なんだと思います。
最後はフィーリングも大切
私はどちらかというと、理屈で納得したいタイプです。住宅性能や設備についても、できるだけ調べて、比較して、理由を持って選びたい。その考え方は、今でも変わっていません。
ただ、今回のハウスメーカー巡りを通して、理屈だけでは決められない部分もあるんだなと感じました。
- 建物に入った瞬間の雰囲気
- 木の香り
- 実際に使われている素材の質感
- 営業担当の方と話しているときの安心感
そういったものは、数値で比較するのが難しい部分です。そして、妻は私以上に、そうしたところを大切にしていました。
最初は、妻が何を気にしているのか分からないこともありました。でも、いろいろな建物を見ていくうちに、その考え方も少しずつ理解できるようになりました。
だからといって、性能や価格を無視して、雰囲気だけで決めたいわけではありません。
性能も大切。価格も大切。そして、自分たちが実際に住みたいと思えるかどうかも大切。
いろいろな情報を調べたうえで、最後は夫婦で「ここがいいね」と納得して決めたい。そんな気持ちが強くなりました。
家づくりは、建てる前が一番楽しいのかもしれない
今回、いろいろなハウスメーカーを巡ってみて、純粋に楽しかったです。
最初は何も分からなかった家づくり。ネットで調べて、YouTubeを見て、実際に展示場へ行って。営業担当の方から話を聞くたびに、新しいことを知ることができました。
そして、妻と感想を話し合うのも楽しかったです。
私が「この設備、すごく良くない?」と言っている横で、妻はまったく違うところを見ていたりします。ときには意見が合わないこともありました。でも、そうやってお互いの考え方を知ることも、家づくりの楽しさなのかもしれません。
今振り返ると、家づくりは実際に建てる前の、このあれこれ考えている時期が一番楽しいんじゃないかな、なんて思うくらいです。
もちろん、実際に住み始めたら、また違った楽しさがあると思います。それでも、どんな家にしようか、どの会社にお願いしようかと夫婦で悩んでいた時間は、良い思い出になっています。
まとめ|ネットの情報だけでは分からないことがたくさんあった
今回、実際にハウスメーカーを巡ってみて、強く感じたことがあります。
それは、ネットで調べることも大切だけれど、実際に足を運ぶことも同じくらい大切だということです。
ネットには、本当にたくさんの情報があります。住宅性能や価格、口コミなど、家にいながら調べられることも多いです。
でも、建物の香りや質感、営業担当の方との相性などは、実際に行ってみないと分からないことがあります。
そして、見学したあとに改めてネットで調べることで、それまでとは違った視点で情報を集められるようにもなりました。
ネットで調べる → 実際に見学する → 気になったことをもう1度調べる。この繰り返しが、私たちにとっては大切だったように思います。
そして何より、夫婦で納得できる家を建てたい。これが、今回のハウスメーカー巡りを通して、一番強く感じたことでした。
さて、ここまでいろいろな会社を見学して、悩みに悩んだ私たち。最終的には、あるハウスメーカーに家づくりをお願いすることになります。
次回は、優柔不断な私たちが、最終的にどのハウスメーカーを選んだのか。そして、なぜその会社に決めたのか。そんなお話を書いてみようと思います。