ObsidianにChatGPTとClaudeのチャットのやり取りをぶちこんでみた

前に「いつかやりたい」と書いた、AIとのやり取りの取り出しをやってみました。エクスポートしたファイルをClaude Codeに渡してノートに変換したら、グラフビューにマインドマップみたいなものがズラリと並びました。眺めたあと、これで何ができるのかを調べています。

目次
  1. やったこと
  2. グラフを開いたら、ズラリと並んだ
  3. 線があるのは、リンクを付けてもらったから
  4. で、これで何ができるのか
  5. 気づいたこと:中身の大半はAIの発言
  6. まずはこれから

前にObsidianを入れてみた記事で、「これまでのAIとのやり取りをまとめて取り出せるらしい」「いつか時間があるときにやってみたい」と書きました。

やってみました。

ChatGPTとClaude、両方の履歴をエクスポートして、Obsidianの保管庫にぶちこんでみた話です。

やったこと

流れとしては、こうなりました。

チャット履歴が保管庫のノートになるまでの流れ上から下へ4段の流れ。1段目はChatGPTとClaudeの設定からエクスポートすること、2段目は届いたzipの中に会話がまとめて入ったファイルがあり、そのままでは読めない形だということ、3段目はClaude Codeで1会話=1ノートに分けること、4段目は関連するノートにリンクが付いた状態で保管庫に置かれることを表している。各段は下向きの矢印でつながっている。ChatGPT と Claude設定からエクスポート会話がまとめて入ったファイルそのままでは読めない形Claude Code で変換1会話=1ノートに分ける保管庫(Obsidian)関連するノートにリンク付き
人が読める形に直すところだけ、AIに任せた

ChatGPTもClaudeも、設定の中にエクスポート機能があります。実行すると、準備ができた時点でダウンロードリンクが届きます。落としてくるとzipファイルで、中に会話がまとめて入ったファイルがあります。

ここで思っていたより差が出たのが、待ち時間でした。

  • Claude — 実行して数分で通知が来た
  • ChatGPT — 通知が来たのは翌日だった

Claudeはすぐ届いたので、そのまま作業に入れました。ChatGPTのほうは、その日のうちに来なかったので失敗したのかと思いました。もう一回やり直そうかと考えていたら、次の日に届いていました。

待っていれば来ます。来ないからといって何度も実行し直さなくて大丈夫でした。

補足

これは個人で使っているアカウントの話です。会社で配られたアカウントだと条件が違って、Claudeの場合はTeam・Enterpriseだとプライマリーオーナーしか実行できません。それと、Claudeのエクスポートはスマホのアプリからはできません。Web版かデスクトップ版から実行してください。

このファイルが曲者で、人が読むための形になっていません。会話がまとめて1つのデータに詰め込まれた状態なので、そのまま開いても記号だらけです。

なので、Claude Codeに渡して変換してもらいました。やってもらったのは3つです。

  • 会話を1件ずつ、別々のマークダウンファイルに切り分ける
  • ファイル名やタイトルを、中身が分かるものにする
  • 関連する話題のノートどうしを、[[リンク]] でつなぐ

3つ目は、あとで効いてきます。

注意

ダウンロードリンクには期限があります。Claudeの場合は24時間で切れるので、届いたら早めに落としてください。上に書いたとおり2つは届く時間がぜんぜん違うので、両方やるなら「揃ってから落とす」ではなく、届いたものから順に落とすほうが安全です。それと、アカウントに残っている会話が丸ごと入っています。保管庫をGitHubで管理しているなら、置き場所に気をつけてください。うっかり公開すると戻せません。

グラフを開いたら、ズラリと並んだ

変換が終わって、Obsidianのグラフビューを開きました。

そうしたら、マインドマップみたいなものがズラリと並んでいました。

点がいくつも集まって塊を作っていて、その塊どうしもうっすらつながっている。前に見たときは点がちょっとつながっているだけでさみしかったので、これはちょっと感動しました。

保管庫のグラフビューを、分類名だけ残して描き直した図中央に「関心と思考の分析」という大きな点があり、そこから「道具・ガジェット」「ブログ・発信」「インフラ・技術学習」「キャリア・働き方」「個人開発・AI活用」「家族・子育て」の6つの分類へ線が伸びている。各分類のまわりには、名前を伏せた小さな点が4〜5個ずつぶら下がって塊を作っている。分類どうしをつなぐ線も何本かある。道具・ガジェットブログ・発信インフラ・技術学習キャリア・働き方個人開発・AI活用家族・子育て関心と思考の分析
実際のグラフを、分類の名前だけ残して描き直したもの。個々の会話は点だけにしている

補足

実物のスクリーンショットは載せていません。点のひとつひとつに会話のタイトルが出るので、そのまま貼ると書くつもりのないことまで並んでしまうためです。この図は分類の名前だけ残して描き直したもので、実際はもっと数があります。

なんか面白かったです。 意味があるかは別として、単純に見ていて楽しい。

分類そのものも、自分で決めたものではありません。変換のときにAIが勝手に付けた見出しです。並べられてみると「自分はこの6つあたりをぐるぐるしていたのか」と分かって、そこが一番おもしろかったところでした。

線があるのは、リンクを付けてもらったから

ただ、ここは勘違いしやすいところだと思ったので書いておきます。

あの線は、Obsidianが勝手に引いてくれたものではありません。

Obsidianのグラフビューは、まるがノート、線がノート間のリンクという作りです。リンクが1本もないノートは「孤立したノート(orphan)」として、点がぽつんと置かれるだけになります。

リンクがないと、点が並ぶだけになる同じ大きさのまるが11個、枠の中に散らばっている。まるどうしをつなぐ線は1本もなく、どのノートが近い話なのかは見ただけでは分からない。リンクがないとただ並ぶだけどれが近い話か分からないリンクがあると、話題ごとに固まって見える左と同じ位置にある11個のまるが線でつながっている。線が集まる3つのまるは他より大きく描かれ、その周りに小さいまるがぶら下がって3つの塊になっている。塊どうしも線でつながっている。リンクがあると話題ごとに寄る近い話どうしが固まる
点の位置は左右とも同じ。違うのは線があるかどうかだけ

つまり、会話をただ切り分けて放り込んだだけなら、点が並ぶだけで線は出ません。今回ちゃんと塊に見えたのは、変換のときにClaude Codeが関連するノートどうしを [[リンク]] でつないでくれたからです。

ポイント

ほかのノートから多くリンクされているノートほど、まるが大きく表示されます。大きいまるを探せば、あちこちの会話から参照されている話題が見つかるということになります。眺めるだけでも、ここは意味がありそうです。

ここが、手でやるのとAIに任せるのとで一番差が出た部分でした。100件近い会話を全部読んで「これとこれは同じ話だな」と判断してリンクを張るのは、人間にはちょっと無理です。

で、これで何ができるのか

正直、眺めて満足しかけました。ここからが本題のはずなので、調べたり考えたりしたことを並べてみます。

やれそうなこと 何をするか 何が分かるか
同じ質問を数える 似た話題のノートがいくつあるか見る 身についていない知識が分かる。何度も聞くものは、覚えていない
興味の移り変わりを見る 日付順に並べて眺める 自分が何に向かってきたのか。続いた興味と、消えた興味
ブログのネタを出す つまずいた質問を拾う 自分が引っかかったところは、他の人も引っかかる
CLAUDE.md の材料にする 毎回同じ前置きを説明していないか探す 最初から書いておけば済むこと
スキルの材料にする 繰り返している作業の手順を抜き出す 手順書にできるもの
聞き方を振り返る うまくいった質問と、空振りした質問を見比べる 自分の質問の癖
まとめてAIに読ませる 保管庫ごと渡して傾向を言ってもらう 自分では気づいていない共通点

一番やってみたいのは、最後の「まとめて読ませる」です。前の記事のときも、数枚のノートを渡しただけで自分では気づいていなかった共通点を指摘されました。100件分だと何が出てくるのか、単純に気になります。

ただ、実際に効きそうなのは一番上の「同じ質問を数える」かなと思っています。同じことを3回聞いていたら、それは調べ方が悪いのではなくて、理解していないまま先に進んでいるということなので。

補足

前の記事では「生のログは保管庫の外に置いて、抽出したものだけ中に入れる」と書きました。今回は、その方針を崩してまるごと入れています。数枚の手書きノートが埋もれる心配はありましたが、フォルダを分けてしまえばそこまで気にならなかった、というのが正直なところです。

気づいたこと:中身の大半はAIの発言

入れてみて改めて思ったのは、ノートの中身のほとんどがAIの返事だということです。

AIが書いた文章は、また聞けば出てきます。保存しておく価値はそんなに高くありません。価値があるのは、自分が何を聞いたかのほうです。

なので、次にやるなら自分の発言だけを抜き出したノートを別に作るのが良さそうだと思いました。それなら量も一気に減りますし、質問の癖を見るのにも向いています。

ポイント

全部を作り直さなくても、変換のときに「自分の発言だけ抜き出したファイルも一緒に作って」と頼めば済む話でした。次にやるときはそうします。

まずはこれから

やることを増やすと、また「入れただけ」で終わりそうなので、ひとつに絞ります。

まずは「同じ質問を何回したか」を数えてもらうところからやってみます。

出てきた上位のものを、自分の言葉で1枚のノートにまとめる。そこまでやって初めて、履歴を取り込んだ意味が出るのかなと思っています。

グラフが賑やかになったのは嬉しかったですが、見た目が育っただけでは何も身についていません。そこは正直に書いておきます。