bunbou.com は埋まっていた ― Route 53で初めてドメインを買った話

HTTPS化には独自ドメインが必要らしい、ということでAWSのRoute 53で初めてドメインを買ってみました。すごく難しそうな印象だったのに、名前を決めて検索して買うだけ。拡張子の多さと値段の差には驚きました。実際の金額を並べたところ、いちばん有名な .com がいちばん安く、お名前.comやムームードメインとの差額は年700円ほどでした。

目次
  1. HTTPS化しようとしたら、ドメインが要るらしい
  2. そもそもドメインって何?
  3. なぜ Route 53 にしたのか
  4. やってみたら、あっけなかった
  5. bunbou.com は埋まっていた
  6. 拡張子がこんなにあるのか
  7. 年に1回、お金がかかる
  8. お名前.comやムームードメインと比べると?
  9. 次はACMらしい

bun-bou.com を買いました。

このブログのURLになる予定の名前です。Route 53、つまりAWSでドメインを買うのは初めてでした。

構えていたわりに、やることは名前を決めて買うだけであっけなく終わったので、その記録です。

HTTPS化しようとしたら、ドメインが要るらしい

前回までで、git push すれば自動で公開されるところまでできました。次は見た目の話、URLです。

今このブログのURLは、CloudFrontが勝手に割り当てた d1234abcd.cloudfront.net のような文字列です。表示はできるし鍵マークも付いています。ただ、人に教えるURLではない。

そこで独自ドメインにしたいわけですが、調べてみると順番があるようでした。

  • 独自ドメインで https:// にするには、そのドメイン用の証明書が要る
  • 証明書は、ドメインに対して発行される

つまり、先にドメインを持っていないと始まらない。だからまずドメインを買うところからです。

そもそもドメインって何?

ここも、なんとなくしか分かっていませんでした。

インターネット上の住所は、本当は 203.0.113.25 のような**番号(IPアドレス)**です。ただ番号は覚えられないので、人間が読める名前を付けたものがドメイン。そして「この名前は、どの番号か」の対応表が DNS です。

ドメイン名を打ってからページが届くまでブラウザのアドレス欄に bun-bou.com と打つと、DNSに「この名前の番号は?」と問い合わせが行く。203.0.113.25 のようなIPアドレス(番号)が返ってきて、ブラウザはその番号の場所、つまりCloudFrontとS3へページを取りに行く。「bun-bou.com」と打つブラウザのアドレス欄にDNSに聞くこの名前の番号は?番号(IPアドレス)が返る例:203.0.113.25番号の場所へ取りに行くCloudFront → S3
ドメイン名は、番号(IPアドレス)を引くための名前。その対応表がDNS

電話帳に近いと思います。名前で引くと番号が出てきて、そこにかける。ドメインを買うというのは、この電話帳に自分の名前を1つ登録する権利を買うということでした。

Route 53 は、AWSのDNSサービスです。この電話帳の役割をしつつ、ドメインの販売もやっています。

なぜ Route 53 にしたのか

ドメインはお名前.comなどでも買えますし、値段だけ見れば安いところもあります(いくら違うのかは、あとで実際に並べてみました)。

それでもRoute 53にしたのは、S3もCloudFrontもAWSにあるからです。

別の会社で買うと、DNSの設定はそちらの画面でやることになります。AWSの画面とその会社の画面を行ったり来たりするより、全部AWSの中で完結させたほうが、覚えることが1つで済む。

もう1つ、資格の勉強で「Route 53はDNS」と丸暗記した記憶があるだけで、実物を触ったことがありませんでした。せっかくなので触ってみたかった、というのが正直なところです。

やってみたら、あっけなかった

手順はこれだけでした。

  1. Route 53 → ドメインの登録を開く
  2. 欲しい名前を検索する
  3. 空いていればカートに入れる
  4. 連絡先情報を入力して、購入

難しい設定は1つも出てきません。DNSの中身を手で書くものだと思っていたので、「これで終わり?」というのが正直な感想です。

身構えていたぶん、拍子抜けしました。難しそうな印象と、実際の手間が一致しないというのは、AWSを触っていると時々あります。

bunbou.com は埋まっていた

唯一ひっかかったのが、名前です。

ブログ名がBUNBOUなので、当然 bunbou.com を取るつもりでした。検索したら、すでに使われていました。

短くて一般的な単語の .com は、だいたい先に誰かが持っています。ドメインは完全に早い者勝ちの世界なので、ここは諦めるしかありません。

ハイフンを入れて bun-bou.com にしました。区切りが入ったぶん読みやすいので、結果的にはよかったと思っています。

拡張子がこんなにあるのか

検索すると、候補がずらっと出てきます。ここでもう1つ驚きました。

.com .net .org くらいしか知らなかったのですが、.dev .app .shop .io など、種類がとにかく多い。 しかも値段がそれぞれ違います。

気になったので、Route 53の価格表から、よく見かけるものを並べてみました(2026年9月時点・税別)。

拡張子 登録・更新(1年) 1ドル150円なら
.com $16 約2,400円
.org $16 約2,400円
.net $17 約2,550円
.dev $17 約2,550円
.xyz $19 約2,850円
.app $20 約3,000円
.me $31 約4,650円
.shop $43 約6,450円
.jp $54 約8,100円
.io $71 約10,650円

いちばん驚いたのは、ここです。

いちばん有名な .com が、いちばん安い。

有名なら高いのだろう、と勝手に思っていました。実際は逆で、同額の .org が並ぶほかは、上がっていく一方です。.io にいたっては .com の4倍以上。1ドル150円で計算すると、年に1万円を超えます。

エンジニアに人気の .dev.io が高いのは、需要の差なのだと思います。ドメインは早い者勝ちで、値段のほうも人気で決まる世界なんだな、と。

補足

一覧には .click(3ドル)や .link(5ドル)のように、もっと安いものもあります。ただ、ブログのURLとして人に見せる名前を考えると、候補には入りませんでした。値段だけで選ぶものでもないな、というのが正直なところです。

なお、以前の記事では「.com は年15ドル前後」と見積もっていました。実際の価格表は16ドル。2026年7月にRoute 53の価格が改定されて、.com は15ドルから1ドル上がっていたようです。月にすると200円くらいなので、見積もりから大きく外れてはいませんでした。

年に1回、お金がかかる

もう1つ、買ってから実感したことがあります。

ドメインは買い切りではなく、1年ごとの更新です。毎年お金を払い続けている間だけ、その名前を使えます。

自動更新はオンにしておく

更新が切れると、サイトが表示されなくなるだけでなく、その名前を他の人に取られる可能性があります。 一度手放すと、もう戻ってこないかもしれません。うっかり失効させた場合の復旧にも、別途お金がかかります(Route 53 の .com で57ドル)。

サーバ代は月数十円なのに、固定費としてはドメイン代のほうが大きい、という状態です。ただ、年に1回の更新料が「まだ続けるのか」の意思確認になるとも言えます。続ける気があるうちは、安いものだと思うことにしました。

お名前.comやムームードメインと比べると?

ドメインはAWS以外でも買えます。お名前.comや、ムームードメイン(ロリポップと同じGMOペパボのサービス)あたりが有名です。

高いのか安いのか気になったので、.com の値段を並べてみました(2026年9月時点・1ドル150円で換算)。

サービス 初年度 2年目以降(更新・1年)
Route 53 $16(約2,400円) $16(約2,400円)
お名前.com 0円〜(条件つき) 1,625円
ムームードメイン 770円 1,728円
Cloudflare Registrar $10.44(約1,570円) $10.44(約1,570円)

お名前.comの更新料は、表示上の1,287円に「サービス維持調整費」26.25%が加わった金額です。

こうして見ると、Route 53はいちばん高いです。初年度0円や770円で買えるところがある中で、最初から2,400円。

ただ、並べてみて気づいたこともあります。

初年度と更新で値段が違う。 0円や770円は最初の1年だけで、2年目からは1,600〜1,700円台に戻ります。長く続けるほど、この差は縮んでいく。Route 53は初年度も更新も同じ16ドルで、そこが変わりません。

差額は年に700〜800円くらい。月にすると60円ちょっとです。AWSの中で完結することに、その金額を払う価値があるかどうか、という話になります。私は払うことにしました。個人ブログで月60円なら、画面を行き来しなくていいほうを取ります。

補足

いちばん安いのはCloudflareでした。原価に手数料を乗せただけの値段で売っていて、更新も同額です。ただしDNSをCloudflareに預けるのが条件なので、「AWSの中で完結させたい」という今回の方針とは合いませんでした。安さだけで選ぶなら、ここだと思います。

次はACMらしい

さて、ドメインは手に入りました。ただ、これで https://bun-bou.com で見られるようになったわけではありません。買っただけの状態です。

調べたところ、この先はこうなるようです。

独自ドメインでHTTPSにするまでの現在地1つ目のドメインを取る(Route 53で購入)は完了。ここから先はこれからの作業で、ACM(us-east-1)で証明書を作り、CloudFrontに独自ドメインと証明書を設定し、最後にRoute 53のレコードでドメインをCloudFrontに向ける。ドメインを取るRoute 53で買った証明書を作るACM(us-east-1)CloudFrontに付ける独自ドメインを設定ドメインを向けるRoute 53のレコードこれから↑ ここまでできた
独自ドメインでHTTPSにするまで(実線はできた部分、点線はこれから)
  • ACM というサービスで証明書を発行する
  • それを CloudFront に設定する(独自ドメインも一緒に登録する)
  • 最後に Route 53 で、bun-bou.com をCloudFrontに向ける

補足

CloudFrontで使う証明書は、us-east-1(バージニア北部)で発行しないとCloudFrontから選べないらしいです。これは以前の記事にも書きましたが、まだ自分では試していません。

ACMが何をするものなのか、今の時点ではまだピンときていません。「証明書」という言葉から、何かを証明するのだろう、という程度です。

とはいえ、今日いちばんの学びはやる前の印象ほど難しくないこともあるということでした。ドメインも、身構えていたわりに30分もかかっていません。

次はACMです。また転んだら書きます。