リアルフォースから分割キーボード!? ― REALFORCE RS1
左右が完全に分かれるREALFORCE、RS1が9月25日に発売されます。分割とTopreを同時に満たす一台ですが、日本語配列のみ・キーマップは変更不可・有線接続。Q11 UltraとHHKB Type-Sの二刀流に落ち着いた私が、買うかどうかを考えました。
半年前に私はリアルフォースを検討していた
今年の前半、キーボードで延々と悩んでいた時期があります。
肩こりを何とかしたい。そんな理由をつけて、リアルフォース、Keychron Q1、Q8、Q11と調べ回った挙句、最終的にたどり着いた結論はこうでした。
リアルフォースは要らない。だってHHKB Type-Sを持っているから。
同じTopre(静電容量無接点)のスイッチで、同じ打鍵感。手元にあるものと同じ体験にお金を払う意味はない、という判断です。結局そのあと、私はKeychron Q11 Ultraを選びました。
そこに分割が出てきた
REALFORCE RS1。9月25日発売、税込55,000円。
REALFORCEシリーズで初めて、左右が完全に分離するモデルです。
私が半年前にリアルフォースを外した理由は「HHKBと同じ打鍵感だから、買う意味がない」でした。その前提が崩れています。
打鍵感は同じTopreのまま。でも構造が違う。これは「上積みがない」とは言えません。
スペックを並べてみる
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 価格 | 55,000円(税込) |
| 発売日 | 2026年9月25日 |
| 配列 | 日本語配列79キー・左右完全分割 |
| スイッチ | 静電容量無接点(Topre) |
| 接続 | 有線・USB Type-C |
| キーピッチ | 19.1mm |
| 重量 | 左 約350g/右 約400g |
| ラピッドトリガー | 非対応 |
| ホットスワップ | 非対応 |
キーボード上でマウスカーソルを動かせる機能も載っているらしいです。持ち替えを減らしたい人向けの機能ですね。
補足
この記事を書いている時点では、まだ量販店のページが先行して公開されている段階で、REALFORCE公式サイトには告知が見当たりませんでした。発売までに仕様が変わる可能性があります。
私が引っかかったところ
日本語配列しかない
半年前の私だったら、これはむしろプラスに数えていたと思います。「配列を覚え直さずに、分割だけ手に入る」と。
でも今はもう、Q11 Ultraの英字配列に手が慣れてしまいました。今から日本語配列に戻るほうが、学習コストがかかる。 半年でここが逆転していたのは、自分でも意外でした。
キーマップを変えられない
ホットスワップ非対応、QMK/VIAもなし。これがいちばん痛いところです。
私がKeychronに惹かれていた本当の理由は、実は分割でもAlice配列でもなく、キーマップを自分で設計して遊べることでした。そして今、それは「遊び」ではなく、毎日の作業を支える仕組みになっています。
カスタムキーは、もう手放せない
スクリーンショットやペーストをキーに割り当てて使っています。これが業務効率化にすごく貢献していて、一度慣れると戻れない部分です。打鍵感の良さとは別の軸で、毎日効いてきます。
テンキーが欲しい、という問題
もうひとつ、地味にずっと抱えている悩みがあります。テンキーが欲しい。
数字をまとめて入力する場面はそれなりにあって、そのたびに上段の数字キーを打つのがもどかしい。かといって、テンキー付きのフルサイズに戻ると、今度は横幅が広くなってマウスが遠くなる。肩こりを理由にキーボードを探していた人間が、それをやるわけにはいきません。
今はQ11 Ultraで、Fnキーを押している間だけテンキーになるようにカスタマイズして解決しています。押しているあいだだけ右手のホームポジション付近が数字の並びに変わる。物理的にキーを増やさずに、テンキーだけ手に入れた状態です。
これができるのは、キーマップを自分で組めるからです。RS1では、この解決策が取れません。
有線でしか繋がらない
RS1は有線のUSB Type-Cのみです。
デスクの上でケーブルが2本(左右ぶん)増えるのは、正直うれしくない。分割キーボードは配置を動かしながら自分に合う角度を探すものなので、ケーブルの取り回しはそのまま使い勝手に響きます。
その点、Q11 Ultraは無線で繋げるのでクリアしています。 今ある環境より不便になる項目が、また1つ増えました。
で、買うのか
たぶん、買わない。 少なくとも今は。
現状たどり着いている結論は、Q11 UltraとHHKB Type-Sの二刀流スタイルです。
- 基本的に Keychron Q11 Ultra(分割・無線・キーマップ自由)
- 打鍵感を楽しみたくなったら HHKB Type-S
この2台で、分割もカスタムキーもテンキーも打鍵感も、だいたい満たせています。
RS1は、分割とTopreを同時に満たす一台として、確かに魅力的でした。半年前の「要らない」という結論をひっくり返しうる製品ではあった。
ただ、日本語配列しかないこと、キーマップを変えられないこと、有線であること。55,000円を払って、できることが減る。 そう並べてしまうと、答えは出ています。
とはいえ、気になっていることは確かです。店頭に並んだら、たぶん触りに行くと思います。
ただ、これだけは正直に書いておきます。英字配列のモデルが出たら、たぶん欲しくなります。
引っかかった3つのうち、いちばん大きいものが消えてしまうからです。残るのはキーマップと有線の2つ。それでも「分割でTopre」という一点は、今の2台のどちらも持っていないものです。
そのときはまた、半年前と同じように延々と悩むんだと思います。